郷土資料館
ボランティアスキルアップ研修
遠州屋染店さん 訪問
遠州屋染店さんは明治元年創業以来150年間続いている染物店です。
三島にはこのような染物店が20店舗ありましたが、現在は、遠州屋染店さんだけになっています。
郷土資料館2階にも「三島のくらし体験学習室」に遠州屋さんで使っていた道具などが展示されています。
郷土資料館では、令和元年9月4日、5日にボランティアスキルアップ研修として、遠州屋さんが郷土資料館の幟(のぼり)を作る工程を見学させていただきました。
参加者には、遠州屋染店さんからおみやげをいただきました。
きれいに完成した郷土資料館の幟(のぼり)です。
遠州屋さんの正面です。研修参加者はここに集まって来ます。
餅米の粉と脱脂した米糠と石灰を団子にして煮て、こねて作った糊。
この上から染料を塗り後で糊を落とすと染料の中に白い文字が出ます。
六代目が手書きで糊付けします。二つの型紙の間の文字は手書きです。
糊を天日で乾かす六代目ご夫婦。
六代目が乾いた糊の上から染料を塗ります。
昔の型紙を説明する店主。
昔の型紙を説明する店主と熱心に話を聞く染物の業界を研究する学生。
熱心に話を聞く参加者。
お店の横の川のきれいな水で、翌日、糊を流し落とします。
糊を落とした後、天日で乾燥させます。
遠州屋さんの看板です。
六代目が型紙の上から糊を塗っていきます。
のぼりを移動します。
先代(四代目)のおかみさんの64年の年季の入ったわざです。
糊を天日で乾かすためにきれいに伸子張りしたのぼりです。
染料を塗った裏です。表もお店の横の川で糊を落すと白文字が出ます。
熱心に説明を聞く研修参加者。
昔の型紙。紙が高価だったため、証文などの高級紙の再利用。
ユーモアたっぷりの店主の説明を聞く、研修参加者と学生。
次の日に、お店の横の川で糊を落とします。
乾燥が進んで、くっきり文字が出ます。
現代版の型紙です。文字はコンピュータでも作れます。
糊が文字の形になって、下地の布に着きます。
のぼりを伸子張りし、手書きで糊づけし、裏にふのりを塗ります。
ふのりを裏に塗り、包丁でかき、染料が裏に程よくしみるようにする。
前の日に乾かした糊の上から染料を塗ります。
技術の難しさ、大事なところを説明する店主(五代目)と六代目。
昔の型紙の説明をする店主と熱心に説明を聞く参加者。
昔の型紙。細かい模様を彫って作っている。
熱心に沢山の質問をする学生と質問を聞いている店主。
きれいな澄み切った水で糊を落とします。
きれいに完成した郷土資料館の幟です。